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- comme l'ambre -

2015年12月1日開設

I missed that. ―『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を見て―

17 : Семнадцать

その日、私が見ていたのは、シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ*1

本編も終わり、エンドクレジットが流れて行くのをぼんやりと眺めていた。

そして、クレジットがサウンドトラックリストになった時のこと。

リストの中にI fall in love too easilyというタイトルがあるのを見つけ、じっと目を留めた。

「ん?I fall in love too easilyって、あの?」と、私はハッとして、深く腰掛けていた椅子から思わず体を起こして、次に流れてくる文字を注意深く目で追った。

Jule Styne...Sammy Cahn...

「サミー・カーンとジューリー・スタインの作詞作曲ってことは、やっぱり、あのI fall in love too easilyか。じゃ…じゃあ、きっと本編ではインストゥルメンタルver.が使われてたってことかな…?」

と思いながら、次の文字を見ると。

Chet Baker...

とあった…。

「あ…あれ?な…何だってチェット・ベイカー?てことはボーカル入り?でもトランペットの可能性もあるか…」

「…てか、見逃したあー!!ど、どこのシーンでかかってた?」

って、頭の中が一気にゴチャゴチャに!

リストにI fall in love too easilyがあることに気付いた時点で少~し嫌~な予感がしたけれど、チェット・ベイカーの名前があったところで、もう完全に「見逃した」ことに気が付いてしまったのだった。

もうこれには、ちょっとびっくりしたし、軽く打ちのめされた。

見逃したなんて、すごくがっかり!

I fall in love too easilyなんて、色んな歌手のボーカルで、今まで何度聞いてきただろう。それくらい良く知ってる馴染みのある曲なのに。しかも、好きな曲なのに!

それを聞き逃すなんて、「自分の耳のバカ~」と罵りたくなった。

と同時に、「きっとアレンジのきついI fall in love too easilyだったに違いない」と自分の耳を慰めてフォローしたい気分…(多分アレンジがきついなんてことあり得ないだろうけど)。

頭の中でI fall in love too easilyが合いそうなシーンって一体どこ?って一生懸命思い返してみる。

「ヴィジョンがパプリカシュを作ってるシーンかな?」とか、

それとも、「スティーブのキスシーンかな?」とか…。

色々と記憶を辿ってみても、そもそも聞き逃してる訳だから、さっぱり分からない!

「うわーん!一体どこでかかったのーーーーー?教えてーー!」って映画館の中心で疑問を叫びたい気分だった。

そんなこんなで、本編はとっても楽しく面白く見たのに、ちょっぴりやさぐれた気分で映画館を後にした私。

結局、感想も書かないまま今日まで来たけど、少し気が変わって、ちょっとあの時のやさぐれた気持ちを書いてみようって思って、…それが今回のブログ。

だから、今は、DVDで映画を見直せる日よ、早く来い!と指折り数えて待ってる状態。

一体どこのシーンでI fall in love too easilyがかかってたのか知りたくって仕方ない!

「どこで流れてたのー?」

と、私の叫びは、この辺で終わりにして。

 

本編についても少し書いておこう。

 

9 : Девять

公開前、はっきり言って、見に行くかどうしようか、ちょっと迷ってた。

だって私が見たことあるのは、『アイアンマン*2シリーズとスパイダーマン*3シリーズだけ。

『アイアンマン』でもアベンジャーズについて触れてたから、その存在は知っていたけれど、「アベンジャーズ」シリーズそのものは見たことがなかったから、果たして、楽しめるかな?どうかな?って心配だった。

でもある時、チャドウィック・ボーズマンが出てるってことが分かって、さっきまでの心配はどこへやら、絶対見に行こうって決めちゃった。

なぜなら、ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男*4で素晴らしいJBを演じてみせてくれたチャドウィック・ボーズマンが今度はどんな役を演じるのか、すごく興味が湧いたから。

そのチャドウィック・ボーズマンが今回演じたのは、ブラックパンサー/ワカンダ国王子ティ・チャラというキャラクター。

情熱を表に出すJBとは打って変わって、情熱を内に秘めているような役柄だった。

◆ 

映画を見て先ずちょっとテンションあがったのは、セバスチャン・スタンが出てきたこと。

これで今年3本目だー!って。

『オデッセイ*5でしょ?『幸せをつかむ歌*6でしょ?

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカで、セバスチャン・スタン出演作3本目。

初めて知ったのは、GG*7でのカーター・ベイゼン役だったけど。今や大活躍だなー、と嬉しくなった。そんな彼が今作で演じたのは、ウィンター・ソルジャーことバッキー・バーンズ

◆ 

次に、エリザベス・オルセンが出てることにも気付いた。

一体何の役なのかな?と思っていたら、彼女の手元がスクリーンに大写しになった。黒いネイルがちょっぴり剥がれているのが見えて、「態となの?こういう設定?」なんて思ってると、エリザベス・オルセン演じるワンダ・マキシモは、指先から何やら赤い炎みたいな何か?を操るキャラクターで、「そりゃネイルも剥がれるよね」と妙に納得。でもなかなか芸が細かいな、と感心。「私も指先から何か出てくる人間だったら、ネイルが剥がれてても言い訳できるのになー」と変なところでワンダを羨ましく思ったりなんかして。

◆ 

それから、スパイダーマンピーター・パーカーが今回かなり若返ったことには驚いた。トビー・マグワイアからアンドリュー・ガーフィールドになって、今回もアンドリュー・ガーフィールドなのかな?と勝手に思っていたら、もっと若いスパイダーマンになっていた。

演じるのは、トム・ホランド

スパイダーマンに合わせて、メイ・パーカーも大幅に若くなっていた。なんとマリサ・トメイが「メイおばさん」!メイおばさんも大きくイメチェンした感じ。 

メイおばさんがピーターの怪我を目敏く見つけて「ピーター、どこのスティーブにやられたの?」って問い詰めるシーンは可笑しかったな。まさかピーターの言う「スティーブ」が「キャプテン・ロジャース」のことだなんて、メイおばさんは露も思わないだろう。

◆ 

そして、そのキャプテン・アメリカスティーブ・ロジャースは。

アイアンマントニー・スタークとの会話から、どうやらスティーブは見た目は若いけど、実は、もっと年を取っているらしいことが分かった。その若さの秘密はこの映画だけでは、はっきりと分からなかったから、これから「キャプテン・アメリカ」の過去作品を見てみようと思ってるところ。

スティーブも、バッキーと同じような理由で「若い」んだろうか…?

スティーブとバッキーと言えば、あのヘリのシーン!良かったなー。あまりの力技で少し笑っちゃったけど、とても見応えがあって、かっこ良かったな。どうやって撮影したのかな。

◆ 

そうそう、軽くツッコミを入れたくなったシーンもあったなあ!

それは、トニーが絶海の刑務所に面会に来ると「フューチャリストのお出ましだ」って言われるところ。もしかしたら、ロバート・ダウニー・Jrファンの人は一斉にツッコミを入れたくなったんじゃないかと思ったんだけど、どう?そうでもない?

「それはファーストアルバムのタイトルだよ」って。

The futuristは、ロバート・ダウニー・Jrが2004年に発売したアルバムのタイトル。

それを受けての台詞なのか、単なる偶然か、分からないけど、ロバート・ダウニー・Jr演じるトニーに向かって言う台詞としては、気が利いてて面白かったな。

因みに、アルバムThe futuristには、チャップリン『モダン・タイムス*8で有名なスタンダードナンバーSmileのカバーも収録されていて、全10曲、しっとり聴かせる内容。ロバート・ダウニー・Jrの声が好きな人は是非。

Futurist

◆ 

そしてそして、この映画を見て、一番の収穫は、ポール・ベタニー演じるヴィジョンっていう、かっこいいキャラクターを知れたこと。

ちょっと惚れ惚れしたかな。

紳士だし、どことなく高貴な雰囲気さえあるし。

なんだろ…あの姿勢がいいのかな?

 

1 : Один

これだけ私の知らないヒーローがわんさか出てくる作品、話に付いていけるんだろうか…と思ってたけど、全くの杞憂だった。

映画って上手くできてるな。

ちゃんと途中参加でも全然OKな風に出来てる。

よくシリーズものを初めて見に行く時には予習は必要か、って必ず悩むところだと思うけど、私は予習しない派なことが多いかな。

だから、新作が面白かったら、そこで初めて過去作品を振り返ればいいやって考えちゃう。

で、シビル・ウォー/キャプテン・アメリカは過去作品を振り返らなきゃ!って思えた映画だったな。

(そして私にはI fall in love too easilyのシーンを確認せねばならないという課題も待っている…)

 

Soldier ! : Солдат !

アベンジャーズってチームは、これからどうなって行くんだろう?

トニーが電話をかける日は、いつ?

そして、バッキーが、ウィンター・ソルジャーとしてではなく「バッキー・バーンズ」として蘇る日は来るの? 

 

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*1:原題は、Captain America : Civil War

*2:2008年、2010年、2013年、原題はIron Man

*3:2002年、2004年、2007年、原題はSpider-Man。2012年、2014年、原題はThe Amazing Spider-Man

*4:2014年、原題はGet On Up

*5:原題は、The Martian

*6:原題は、Ricki and the Flash

*7:海外ドラマシリーズ『ゴシップ・ガール』

*8:1936年、原題はModern Times