"The disco music s*cks." :) ―『オデッセイ / The Martian 』を見て―

Day 6

 映画の感想を書いてみようと思って始めたブログだけど、ブログを書くために映画を見てる訳じゃないから、結局、書くか書かないかは、その時の気分次第。

 で、今回見に行った映画は、マット・デイモン主演の『オデッセイ*1

 映画がエンドロールに入って、エンディングテーマが流れ始めた時、私のテンションは最高潮になった。ストーリーにも満足だったけれど、エンドロールでストーリーにぴったりの曲が流れてきたことに、更に大満足な気分になったからだった。

 「ぅわぁ!最後にこの曲!こう来たか。これはブログに書かなくちゃ!」って感じだった。

 エンディングで流れた曲は、グロリア・ゲイナーI WILL SURVIVE♪ 火星で、散々ディスコミュージックに悩まされたマーク・ワトニー*2の生還ストーリーに、ま・さ・に!相応しいエンディングテーマだと思った。

 「最後の最後まで、ディスコミュージックとは徹底してる!しかも、I WILL SURVIVEだなんて!」

 実は、私のデジタルメディアプレーヤーに、唯一入っているディスコミュージックが、このグロリア・ゲイナーって訳で、だから余計に嬉しくなっちゃって、映画館からの帰り道は勿論グロリア・ゲイナーを聴きながら、その勢いのままブログを書くことに決めたって訳。

 「ふふふんっ♪」

I Will Survive (The Original Album of Gloria Gaynor)

Day 1

ツイッターを見てたら、ジャガイモを育ててる変な映画公式アカウントを発見。なにこれ?『オデッセイ』マット・デイモンの映画だって。なんか面白そうかも。気になるლ(╹◡╹ლ)

Day 2

 「マット・デイモン主演の映画で、原作あり…、映画化するまでに珍しい経緯を辿っている作品らしい…フムフム…」 

Day 3 

 「しかも、『宇宙兄弟』のムッタとも、ポスターでコラボしてる。これは、なかなかの大作映画らしいゾ…フムフムフム…」 

Day 4 

 でも、私がこの映画を見に行こうと一番の決め手になったのは…、ショーン・ビーンが出演してることが分かったから。「これは絶対行かなくちゃ!」 

Day 5

 映画館に到着して。3D上映回のチケット買って。そこで初めて、上映時間が120分オーバーの映画だってことに気付く。結構、長めだね。お腹も少し空いてたから、長めの上映時間に備えて、今日は何か食べながら鑑賞しようと、フードカウンターへ。メニューを眺めてたら…、オデッセイ公式アカウントがジャガイモを育ててたことを思い出して、フライドポテトを注文。いざ、フライドポテト片手に劇場内へ。席に座ってみると、すごくいい席。

 「うん、かなり最高」

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 映画が始まると、スクリーン一面オレンジ色の世界。

 火星のオレンジ色の大地に降り立った、火星計画アレス3のクルー達が談笑しながら土壌調査をしているシーンからストーリーは始まる…、が次の瞬間、火星調査を中断せざるを得ない程の嵐がクルー達を襲う。

 一刻も早くMAVに乗り込み、火星を脱出しなくてはならない6人のクルー一行。(火星から飛び立つための有人宇宙ロケットを指してMAVと言っていると思われる。)

 しかし、MAVに向かう途中で、不運にも、1人のクルー、マーク・ワトニーが事故に巻き込まれてしまう。嵐でどこかへ吹き飛ばされてしまったワトニーの宇宙服から鳴り響く酸素濃度の異常を知らせるけたたましい警告音は、他のクルーに、ワトニーの死を確信させるに十分だった。

 嵐の中わざわざ、亡くなった筈のワトニーを探す危険は冒せない…、MAVで火星から決死の脱出をする5人のクルー達。

 一方、5人のクルー達が去り、嵐も過ぎ去った火星。静かなオレンジ色の大地に横たわるワトニー…がしかし、死んだ筈の彼は、なんと生きていた。

 ワトニーは、火星に一人きり。

 まだ誰もワトニーの生存を知らない。

 なんとか自力で火星滞在用ハブまで辿り着いたワトニーは、なんとも複雑な笑顔で、" SURPRISE ! 〈びっくりしたあ?生きてるよお!〉"と、メッセージを録画で残す。

 〈このまま死ぬもんか。〉ワトニーは、次の火星計画アレス4のクルー達が火星に到着する予定の4年後まで、なんとか生き抜こうと決意する…。

 …という途方もない話だった!!

 「なんて映画!」

 だが、これはまだ序の口の、冒頭部分の出来事で、この後もまだまだワトニーには、次々と困難が押し寄せてくる。兎に角、この映画の鑑賞中、始めから終わりまで、「ワトニー、だっ…大丈夫かな」、「ヤッター、良かったあ」って気持ちの繰り返しで、心が忙しかった。でも、見ていて、これ程までに気持ちが揺さぶられるから、エンタメとしては最高。しかし、ワトニーにとっては超過酷。何しろ火星はワトニーに全然協力的じゃないから、火星でたった一人きりの崖っぷちのワトニーは、目の前の困難を一つ、また一つと乗り越えて行くしかない。けれども、乗り越えた先にはまたそれ以上の困難が襲ってくる…その繰り返し。

 火星に一人きりになって以来初めて、崖っぷちのワトニーに希望を抱かせてくれるものが、例の「ジャガイモ」。火星滞在用ハブ内には、感謝祭のために用意されたジャガイモが、なかなか良い状態で保管されていた。そのジャガイモは、所謂「宇宙食」と聞いてイメージするようなフリーズドライの固形状態ではなくて、そのままの普通の状態で真空パックされているジャガイモのようだった。しかも幸いにも彼は植物学者。ジャガイモ倍増計画には持って来いの人物と言える。ワトニーは、何とか4年後まで生き抜くため、不毛の土地でジャガイモを育てることを決める。ジャガイモの生育環境を整えるのに悪戦苦闘した末に、ワトニーが、土壌から🌱ぴょこんと顔を覗かせたジャガイモの芽を見つけ、"Hey,there."って愛おしそうに芽に呼び掛けるシーンは本当に感動的だった。

 「これで、なんとかかんとか…火星でワトニーが生き抜くための食料は確保できそうかも!ワトニー良かったね、ホッ(*´▽`*)」

 でも、そんな安心も束の間、ジャガイモ作りも、や・は・り、一筋縄では行かない…。

 それに抑々、食料だけがあっても仕方ない、何はともあれNASAに生存を知らせることも先決事項なのだから。そうしなければ何も始まらない!だが、NASAと衛星通信しようにも、その手段も嵐の所為で完全に遮断されてしまっていたから、再びシステムを立て直すまでの苦労と言ったら…はぁ…、これまた本当に想像を絶するような道程だった。

 火星に一人きりという信じられないような試練を与えられたマーク・ワトニーのストーリー。さぞかし悲惨で悲壮感漂う映画かと思われるかもしれないが、実際見てみると、驚くことにそうでもなかったりする。確かに、状況は悲惨には違いないんだけれども、マーク・ワトニーという人物の生来の明るさと、過酷な中での一種のやけっぱちな空元気みたいなものが相まって、不思議と前向きなパワーに溢れているし、ワトニーはユーモアだって失っていない。

 特に、やけっぱちの明るさが炸裂してるなあと思ったシーンは、ドナ・サマーHot Stuff♪がかかるところ。なんとワトニーは、危険物質の塊を同乗させて、ローバーを走らせる。危険物質の塊が自ら発する熱をホカホカと背中に浴びながら、Hot Stuffのリズムに乗って口遊みながら、ローバーを運転するワトニーの姿は必見。文字通りそのままの意味で、「危険すぎる男」って感じ!

 ところで、この映画に、所謂「ディスコミュージック縛り 」がある訳は?、というと。それは、火星計画アレス3を率いる、女性軍人のメリッサ・ルイス*3船長の趣味に由来するものである。火星を嵐が襲った時、クルー達は着の身着の儘MAVに乗り込み、火星を脱出したから、荷物は全てハブ内に置き去りになっていた。火星での娯楽は、クルーの持ち込んだ映像や音楽しかないから、ワトニーは好むと好まざるとに拘わらず、ルイス船長の置き土産であるディスコミュージックに親しまざるを得なかったという訳なのだった。因みに、ルイス船長が地球の家族とテレビ電話で会話をするシーンで、家族から「蚤の市でアバのオリジナル盤を手に入れたよ」と報告されるという一幕があった。彼女は本当に筋金入りのディスコミュージックファンらしい。凄く短いシーンだったから、"ABBA"という表記と、ベスト盤であることが分かるアルファベットしか確認できなかった。記憶では、黒枠のアルバムジャケットだった気がする。検索してみたけど、これかなあ?

Greatest Hits

 ところで、私がショーン・ビーンを好きなのはロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間*4 でのボロミア役が好きだから。何かの映画に出ているのを知るとついつい見たくなってしまう俳優さんの一人で、今回の『オデッセイ』もそうだった訳だけど。

 そのショーン・ビーン演じる、フライト・ディレクターのミッチ・ヘンダーソンも参加する小規模な緊急極秘会合のシーンで、なんと『ロード・オブ・ザ・リング』に関する話題が上がるという予想外の展開があった!私にとっては、これはとても嬉しい驚きだった。J.R.R.トールキン作の指輪物語好きなら、「エルロンド」作戦という表現が登場するこのシーン、見逃す手はない。何しろ、ボロミアも、そこにいるんだから。

 このシーンは、ワトニーの救出を優先するのか、それとも、ワトニーに食料補給することを優先するのか、という大事な選択を迫られる場面だった。その2つの案の内、ワトニーを救出するための大胆かつ画期的な作戦のことを指して、「エルロンド」作戦と言っていた。それを思い付いたのは、リッチ・パーネル*5という若者。一見したところ、宇宙バカのオタク系といった雰囲気の人物。所謂「片付けられない部屋」みたいな場所で寝起きし、上司にはタメ口、NASA長官に対してファーストネームで話しかける等々、専門外のことには一切無頓着のようだが、頭脳はピカイチというタイプ。そして、最終的には、宇宙バカな彼の「エルロンド」作戦が実行されることになるのだ。ふと思い出したが。リッチ・パーネルの「片付けられない部屋」の中は、当然のように、机の上も物で溢れている。その机の上に「赤べコ」ならぬ「青べコ」の張子みたいなものが置いてあったことが何だか気になってしまった。首がユラユラ揺れる、お馴染みの張子の民芸品に似た青い何かが飾ってあった。ユラユラ揺れる張子は日本独自のものという訳じゃないんだなあ、なんて思って、ちょっと目に留まった。その「青べコ」っぽい何かの頭をツンツンとペンで突いては、リッチ・パーネルは何やら計算に明け暮れていたっけ。

  だがしかし、いざ「エルロンド」作戦で行くと決まっても、やはり予想通りに、大きな困難が再び立ちはだかる。 それは、ワトニーが搭乗する宇宙船の重量問題。ワトニーを火星から脱出させるには、宇宙船は出来るだけ軽量化させた状態にしなくてはならないらしい。そうして要らない部分をどんどんどんどん外していって、出来上がった姿は、穴あきロケットにシートを被せただけの、即席コンバーチブルロケットの一丁出来上がり。

 「ええええ!コンバーチブルで旅に出かけて行っていいのは地上だけ、せめてイタリアくらいまでだろう。宇宙空間にコンバーチブルで出かけて行って大丈夫なんだろうか!?」なーんて、私はふと、MINIのコンバーチブルでイタリア旅行する『イタリアは呼んでいる*6のことをちらっと脳裏に思い出しながら、ワトニーを応援した。映画の中でも、世界中の人がワトニーを見守り、応援していた。

 でも、ココがクライマックスシーンじゃないんだな、なんと!まだまだまだ!まだもう一山あるって訳。「なんてこと!」宇宙空間に打ち上げられた先には、ゼロ・グラビティ*7よろしく、一歩間違えばオサラバのハラハラするシーンがやってくる。それはつまり、手放し厳禁のシーンって訳。もう心の中で「つかめ!つかめ!」と絶叫!(勿論、映画館なので口には出していない、心の中で叫んでいたのでご安心を!)「ここまで耐えて耐えて、耐え抜いたワトニーが当然死ぬ訳ないよね!」まさに、I WILL SURVIVEな宇宙飛行士マーク・ワトニーは生還した。ワトニーがルイス船長に再会して、ディスコミュージックについて悪態をつくシーンは、もう泣き笑い!!(自分が泣き笑い状態になった所為で、英語で何て言ったのか聞き逃しちゃった!ちょっと残念!)

そしてエンディングのI WILL SURVIVE♪へ。

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 「ふぅぅ…疲れたけど、最高に面白かったー」

 フライドポテトを食べながら鑑賞したのは、我ながら、なかなかいい選択だったかな?ワトニーのジャガイモ生活を一緒に体感できた気がしたり、なーんか、しちゃったり、し、て、?

 それにしても、ワトニーは、ケチャップが切れちゃったからって、鎮痛剤をポテトに塗しすぎだよね!

Day 7

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 ところで、今回のブログの記事タイトルどうしよ。とりあえず、ディスコに悩まされたワトニーに因んで、こーんな記事タイトルにしてみるつもりけど。英語、合ってるかな?一応辞書には、

STH is very bad

って書いてあったから、あってるんじゃないかと思うけど。

 それから、映画の邦題の方は、どうして『オデッセイ』なんだろう?意味が分からない訳ではないけどさ、なんでかな?って。だって、原題は、THE MARTIANだし。原作の邦題も『火星の人』なのに、わざわざ、Odysseyにしたのはどうして?

Day 8

よし、ブログ更新、っと。

*1:2015年、原題はThe Martian

*2:演じるのは、マット・デイモン

*3:演じるのは、ジェシカ・チャステイン

*4:2001年、原題はThe Lord of the Rings : The Fellowship of the Ring

*5:演じるのは、ドナルド・グローヴァー

*6:2014年、原題はThe Trip to Italy

*7:2013年、原題はGravity