No es importante. ―『さらば あぶない刑事』を見て―

最高で最強の2人

『さらば あぶない刑事』を見てきました。

やっぱりアクション映画を大スクリーンで見るのは、単純に、いいですね。劇場の、ど真ん中の座席を選んで、大画面を独占している気分で見るのは、楽しかった!

 

A

映画が始まって、『さらば あぶない刑事』ってタイトルが出て、村川透監督の名前が表示されて…、横浜のみなとみらいの夜景がスクリーン一杯にバーンと映ると、「わあ!『アブデカ』だあー!」って。

もう完全に「あぶ刑事」の世界に入っていけちゃうんです。横浜の夜景もいつもとは一味違って見えてしまうというか、そんな感じですかね。

久しぶりに、タカ鷹山敏樹*1ユージ大下勇次*2がスクリーンに帰ってくる!と、思いっ切り期待して見に行って、期待通り、裏切られずに、安心して見られる映画。もう、間違いない映画って感じかな。

勿論、シビアでシリアスなシーンもありますが、兎に角、ずーっと楽しくて、もう口角上がりっぱなしで、ニコニコして見てました。

 

お馴染みの台詞はどの辺りで出てくるかなー?とか、お約束のネタはー?なんて、ワクワクしながら、一つ一つ答え合わせしていくように見ていました。

絶対欠かせない定番ワードが、沢山沢山あると思うんですが。今回、私が気になったのは、少し変化球な形で登場する2つのお馴染みの台詞、ユージの「関係ないね」トオル町田透*3「一生付いて行きます」です。

ユージの「関係ないね」は、なんとスペイン語で来ます、ホントかウソか知らないけどユージの曾祖父ちゃん譲りのスペイン語なんだとか!?ホントかなー?

そして、透の「一生付いて行きます」の方は、透が「俺に付いて来てよ?」ってニュアンスで今回は登場しますよ。透も成長したって感じなのかな?ね、町田課長?

 

定番ワードではないけれど、面白い表現もありました。正確には、上手い人物描写と言った方がいいかもしれません。その表現とは、「森山直太朗新庄剛志を足して2で割った顔」。えー?一体どんな顔した人物なの?って思うんですが、そう表現された石黒達也*4が登場すると、本当に、その通りの顔立ちをしているんですよね、びっくりしちゃいました。よく思い付くなあと、すっかり感心してしまいました。

 

B

「あぶ刑事」と言えば、私が一番好きなのは、やっぱり、ユージの走る姿かな。

今回もユージの全力疾走が見られて、嬉しかったなあ、カッコ良かった。

♪RUNNING SHOTがかかって、ユージが走り出すと、「ユージ!!頑張ってー!」って、心の中で、ついつい声援送ってしまいました。ユージが相変わらず、軽やかで、それでいて強くて、カッコ良くて、本当に感激しました!柴田さんスゴイ!!

あぶない刑事YUJI THE BEST

それから、カオル真山薫*5の「七変化」!

毎度毎度の薫の色んな衣装を見るのも「あぶ刑事」の楽しみの一つですよね。でも、今や、扮装、もはや仮装になってるような?!

今回も、薫は、ぶっ飛んだ衣装してたなあ。衣装・扮装は、何パターンかあったけれど、私が一番気に入ったのは、冒頭の薫登場シーンでのスタイルかな。

オードリー・ヘップバーン宜しくストールを巻いたスタイル(邦画で言ったら、古くは「真知子巻き*6)に、サングラスといった、薫にしては比較的シンプルな着こなし、色合いは派手だけど。いくらストールとサングラスで顔を覆っていても、「薫はココだよー」って全然隠せてないバレバレな感じがね、可愛くて可笑しかったです。

映画後半で着ていた、透かし模様のような黒のタイトワンピース姿も素敵でした。そのシーンでは、薫がタカに「タカさん」て呼びかけるんですが、その言い方も、すごく好きなんですよね。小っちゃい「っ」が入る感じの、「タっカさん」みたいな薫独特の言い方、ちょっと心配してる時の。あの言い方、好きです。

もう1パターン、文金高島田姿の薫も捨て難いかも。あの姿とあのメイクで、観客に向かって台詞を投げかけてくるシーンは反則すぎる!って思いました。もう心の中で「ブハッ!」って、面白くて苦しくなってしまいましたー。

そう言えば、薫の扮装とは関係ないけれど、薫のデスク周りには色んな雑貨が一杯で、ごっちゃごちゃ。「膝枕クッション」らしきものなんかも、デスクにあった気がします、見間違いかな?何でそんなものがデスクに必要なんだろう…って思ったけど、うたた寝用かな?その膝枕クッション含め色んな雑貨類も、映画の後半で、事件に巻き込まれて、なんだか無残な姿になってました。

 

そしてそして、もう「タっカさん」に関しては、改めて、本当にすごいと思いました。

所謂「クサい台詞」を成立させてしまうのが、「タっカさん」のすごいところ。

恋人の浜辺夏海*7とのレストランでのデートシーンや、ダンスシーンなんて、はっきり言って、見てて照れちゃうくらいだったけれど、ロマンチックで良かったですよ。

ここまでストレートにロマンチックを全面に押し出したシーンをやってくれる作品も、それができる俳優さんも、今なかなかいないんじゃないかなー、なんて思うんですよね。

こんなシーンが見られるのも「あぶ刑事」ならでは、タカならでは、ですね。

 

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今回の敵、キョウイチ・ガルシアディーノ・カトウ。敵として、最高に最強でした。良かったです、すごく悪くて、悪役としてのカッコ良さもあって。

そのキョウイチ・ガルシアを演じるのは、吉川晃司さん。そして、ディーノ・カトウを演じるのは、夕輝壽太さん。

(現在放送中のTBS日9『家族ノカタチ』には大野康弘役で出演中の夕輝壽太さん。この大野康弘と、ディーノ・カトウを演じた人が同じ人なんてビックリしちゃいます。だって顔付きがホント別人なんだもの!)

映画の前半、ディーノ・カトウが、早業を見せ付けてくれるシーンがあります。その身の熟しと迫力に思わず「おおっ」と目を奪われます。一瞬で、ディーノ・カトウがどんな人間なのかパッと分かってしまうような、謂わばディーノ・カトウの名刺代わりのシーンでした。

そんなディーノ・カトウとユージの格闘シーンは、かなり見応えがありました!張り詰めた一対一の格闘の最中でも、ユージの笑顔がいつも通り爽やかで最高なんですよね。

もうユージは爽やか過ぎる!!

しかも、そこへ颯爽と助けに現れるタカも、これまた最高なんです。スクリーンに向かって「タカ―!」って言いたくなっちゃう程です。

 

一方の、キョウイチ・ガルシアは、杖遣い、って言っていいんでしょうか…。

それは、キョウイチ・ガルシア独自の戦闘スタイルなのですが、どこかキングスマン*8の義足遣いの悪役女性を思い出させるような、独特で、見事な足さばきと杖さばきでした。

一見すると、普段のキョウイチ・ガルシアは、「静」の人。その落ち着き払った物腰が、底なしに、得体の知れなさを醸し出していて、恐ろしくもある。それ程の「静」の人間が、爆発した時の威力は他を圧倒する凄味がありました。(吉川さん、スゴい!)

タカとキョウイチ・ガルシアが、それぞれバイクに乗って、一対一で戦うシーンは、この映画のハイライトの一つでしょうね。スピード感もあってハラハラドキドキします。

 

D

「港署」のお馴染みの面々がみんな年を重ねながらも、「変わらないで存在してる」って、嬉しいし素敵ですね。

こんなにも長い間演じ続けてくれるって最高だと思います。

色んな条件が揃わなければ、きっと続編なんてものは作られることはないんでしょうから、やっぱり、こんなに愛されていて長く続いている作品ってだけで、もう奇跡なんじゃないのかなって思ってしまいます。

 

年を重ねたカッコ良さと、いつまでも変わらないカッコ良さ。両面の「カッコイイ」を見せてくれた、タカとユージ演じる舘ひろしさんと柴田恭兵さんには、本当に、心から敬服してしまいます。映画を見終えた後に、自然とそんな感情が湧き上がりました。

 

『あぶない刑事』の歴史を振り返ってみると、始まったのが1986年

舘さん36歳、柴田さん35歳の時なんだとか。

(ついこの間、この事実を知って、軽くぶっ倒れそうな気分になりました。私の今の年齢と同じ年の頃に、お二人がこの作品を始められたなんて!…凄過ぎる。なんて言うか、私もっと頑張れよーって思ってしまいました。 まあ抑々、比べるのも烏滸がましく、大変失礼なんですが…。そのくらい驚いてしまったんです。)

それから30年後の今回、アクションあり何でもありの『さらば あぶない刑事』を「かっこいいまま」届けて下さった、これって本当に凄いですよね。

 

E

『さらば あぶない刑事』とっても楽しかったです。

絶対、大スクリーンで見るのがオススメです。

「冷たい太陽」がかかるエンディング・カーテンコールの最後の最後まで、オススメです。

まだまだロングランして欲しいな、って願ってます。

『さらば あぶない刑事』オリジナル・サウンドトラック

 

最後に、グッズに関して訴えたいこと。

なぜグッズに、「ダンディうどん」と「セクシー蕎麦」がないんだっ。

すごーく食べたいのに。

そんなまさかのグッズがあっても面白いのにーって、ちょっと思いましたあ。

 

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横浜、みなとみらい、アブデカ、さらばじゃなくて、まだまだforeverにね?

*1:演じるのは、舘ひろしさん

*2:演じるのは、柴田恭兵さん

*3:演じるのは、仲村トオルさん

*4:演じるのは、入江甚儀さん

*5:演じるのは、浅野温子さん

*6:1953年~1954年にかけて公開された、佐田啓二岸惠子主演の映画『君の名は』3部作で、岸惠子演じる氏家真知子が、頭から首にかけて長いストールを巻いたスタイルが当時大流行した。それを「真知子巻き」と言う。

*7:演じるのは、菜々緒さん

*8:2015年、原題はKingsman : The Secret Service