- comme l'ambre -

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ミニオンズ Sings コール・ポーター? ―『ミニオンズ』を見て―

BE A CLOWN ? MAKE'EM LAUGH

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 今年公開されたミニオン*1。その中で、ミニオン達が往年のミュージカルナンバーを歌って踊るシーンが私は凄く好き。

 今日はそんな話。

 ミュージカル界の大巨匠!コール・ポーターBE A CLOWNと、瓜二つのミュージカルナンバーがあるのを知ってますか?ホントによく似てます。

 その曲とは、MAKE'EM LAUGH、作ったのはアーサー・フリード雨に唄えば*2の製作に当たった人物です。そして、そのMAKE 'EM LAUGHも『雨に唄えば』で聴くことができます。コズモー*3が、ドン*4を励ます場面で、披露される曲が、MAKE'EM LAUGHです。

 そのソックリさ加減と言ったら、BE A CLOWN~♬と歌っていると、だんだんと、MAKE'EM LAUGH~♬になってしまう程。その逆も然り。

 やはり当時も、あまりに似すぎていて、問題になったらしくて、MAKE'EM LAUGHを聴いたアーヴィング・バーリン*5が、アーサー・フリードを問い詰めるという事件があったようです*6

 そんな話と『ミニオンズ』、一体どんな関係があるんだ?って感じですが、関係あるんです。

 『ミニオンズ』を見た時のこと。ボス探しの旅に出たケビンが、待機組のミニオンに「ボスが見つかったよ」と電話をかけるシーンでそれは起こりました。

 なんと!なんと!ミニオンズがこのミュージカルナンバーを歌って踊っているじゃないですかー!!

 「ミニオン達が往年のミュージカルナンバーを歌ってる!!」と、思わず嬉しくなってしまった私、でもそこでふと疑問が浮かびます…あれ?コレはBE A CLOWNだろうか?それともMAKE'EM LAUGH?どっちだろう?と。

 ミニオンズはミニオン語だから、CLOWNとかLAUGHとか、ヒントになる言葉を歌ってくれません。

 そう思いながら見ていると、ミニオンズが歌い踊りながら「ワハハハハ」と笑い始めます。それを聞いた瞬間に確信、「コレはドナルド・オコナーの方に違いない」と、つまりMAKE'EM LAUGHの方。『雨に唄えば』で、ドナルド・オコナーも「ワハハハハ」と笑いながらMAKE'EM LAUGHを歌って踊るからです。

 ドキドキしながら、エンドロールで答え合わせができるのを待ちます。するとMAKE'EM LAUGHとの文字が。心の中で《やったー!!》。合ってました。

 答えは、ミニオンズ Sings アーサー・フリード

 『ミニオンズ』、私はちょっとそんな楽しみ方をしてました。

 ストーリーも勿論面白かったです。『ミニオンズ』は、ただキャラクターが可愛いってだけで終わらないとこが、いいですね、好きです。ミニオンズ史が語られるところや、それにアビーロードジミヘンとか…。とにかくストーリー展開のセンスが抜群にいいって思う。

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*1:原題は、MINIONS

*2:1952年、原題はSINGIN' IN THE RAIN

*3:演じるのは、ドナルド・オコナー

*4:演じるのは、ジーン・ケリー

*5:アメリカの著名な音楽家コール・ポーターと同じく、作詞も作曲も手掛ける。

*6:アーヴィング・バーリンは、コール・ポーターの曲をそっくりそのまま真似たアーサー・フリードに激怒。